※この手順によって生じた影響や結果について、弊社では一切の責任は負いかねます。
TLSでPOPサーバーに接続(pop3s)する場合、995番ポートを使います。IMAPサーバーに接続(imaps)する場合、993番ポートを使います。
ファイアウォールのデフォルトでは利用できない状態になっていることが多いので事前にチェックしてください。
dovecotでは「hostの証明書」と「中間証明書」(場合によっては「Root証明書」)を連結したpem書式SSLサーバ証明書ファイルと「秘密鍵」ファイル、あるいはその両方が連結されたpem書式のファイルを使います。
秘密鍵はCSRを作成したときにできています。CSR作成時にパスフレーズを設定している場合は秘密鍵のパスフレーズを解除するを参照し、パスフレーズ解除済みの秘密鍵を読み込んでください。
DigiCert証明書を使う場合は一般に、連結証明書に「root 証明書」を含める必要はありませんが、発行されたサーバー証明書名をお知らせいただければ、テキストエディタで開ける書式(pem 書式)で提供いたします。
.pem ファイル一般については.PEM 書式の SSL サーバ証明書を作るにも記載があります。
各証明書の開始タグと終了タグを省略することはできませんので注意してください。
作成された .pem ファイルは以下のような内容になります。
出来上がった pem ファイルに dovecot.pem のような名前を付けて保存してください。
一般には証明書は【/etc/pki/dovecot/certs/】、秘密鍵は【/etc/pki/dovecot/private/】に保存します。
秘密鍵が含まれるファイルはrootユーザー以外は閲覧できないようにしてください。
SSL/TLS 利用設定は dovecot/conf.d/10-ssl.conf で行います。
デフォルトのパスは/etc/dovecot/conf.d/10-ssl.confです。
ssl = yes
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/dovecot.pem
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
POP、IMAPで異なる証明書を指定することもできます。その場合は以下のように指定します。
この指定の場合、デフォルトの ssl_cert、ssl_key の指定も必要です。
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/dovecot.pem
protocol imap {
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/imap.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/imap.pem
}
protocol pop3 {
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/pop3.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/pop3.pem
}
この指定の場合、デフォルトの ssl_cert、ssl_key の指定も必要です。
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/dovecot.pem
local 12.34.56.78 {
ssl_cert = </etc/ssl/dovecot/example1.com.cert.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/example1.com.key.pem
}local 12.34.56.79 {
ssl_cert = </etc/ssl/dovecot/example2.com.cert.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/example2.com.key.pem
}
この指定の場合、デフォルトの ssl_cert、ssl_key の指定も必要です。
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/dovecot.pem
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/dovecot.pem
local_name example1.org {
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/example1.org.crt
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/example1.org.key
}
local_name example2.org {
ssl_cert = </etc/pki/dovecot/certs/example2.org.crt
ssl_key = </etc/pki/dovecot/private/example2.org.key
}