Tomcat での サーバー証明書のインストール方法
本ページに記載されているインストール方法は、基本的な構成を元にしています。
システム環境等の設定状況により、手順や画面表示が異なることがあります。
アプリケーションやツールなどの仕様や設定手順等でご不明な点がある場合は、それらのマニュアルをご確認いただくか、開発元にご連絡ください。
※この手順によって生じた影響や結果について、弊社では一切の責任は負いかねます。
キーストアへ証明書をインストールする
- メールでお送りしたサーバー証明書 (your_domain_name.p7b) を、CSR を作成したときに作られているキーストアに保存してください。 (デフォルトではキーストアは your_site_name.jks のような名称です。)
※1 証明書はCSRを作成したときと同じキーストアへインストールしなければなりません。他のキーストアへインストールしようとしても出来ません。
- 証明書ファイルをキーストアへインストール証明書ファイルをインストールするために以下のコマンドを入力してください。
keytool -import -trustcacerts -alias server -file your_domain_name.p7b -keystore your_site_name.jks
※ 上記は1行で入力ください。
“Certificate reply was installed in keystore(証明書がキーストアへインストールされました)と表示されます。
証明書を信頼するかの確認があったら、yかyesを選択してください。
この一つのファイルをインストールすれば、必要な全ての証明書がキーストアにロードされます。キーストアファイル(your_site_name.jks)を Tomcat サーバーが利用する準備が出来たので、あとはこれを使うために Tomcat サーバーの設定をするだけです。
SSLコネクター設定
Tomcatの設定において、安全に接続できる前提として、まずSSLコネクターが設定されている必要があります。
※2 デフォルトによって、Tomcatはホームディレクトリ内の .keystore(デフォルトパスワードはchangeit)というファイルネームのキーストアを検索します。
一般的にホームディレクトリとは Unix と Linux システムでは/home/user_name/ で、MicrosoftウィンドウズではC:\Documents and Settings\user_name\ です。
Tomcatはキーストアを検索するので、ファイル名やパスワード、場所さえも変えることができます。そうするときには、以下のオプション1の8あるいはオプション2の5に特に注意してください。
オプション1-管理ツールを使って、SSLコネクタを追加します
- Tomcatをスタートさせます。
- 管理ツールをスタートさせるためにローカルブラウザに’http://localhost:8080/admin’と入れます。
- ユーザーネームとパスワードを入力します。
- 左側で、サービスを選択します(Java ウェブ・サービス・ディベロッパー・パック)。
- 右側のドロップダウンリストから新規コネクターの作成を選択します。
- タイプの項目ではHTTPSを選択します。
- ポートの項目では、443と入れてください。
これはTomcatが安全な接続を受け入れるためのTCP/IPポートの番号です。
- キーストアの名前が.keystore以外の場合や、Tomcatが起動している機械のホームディレクトリ以外の場所に.keystoreが存在している場合や、パスワードがchangeitというデフォルトの値以外の場合は、キーストアの名前とパスワードを入力します。
デフォルトの値を使っているときは、これらの項目は空白で構いません。
- 新しいコネクタを保存するために、保存を選択してください。
- 次回Tomcatが起動したときも有効にするため、server.xmlファイルへ新規コネクタを保存しますので、変更するを選択してください。
オプション2―server.xml内のSSLコネクタを設定します。
- キーストアファイル(your_domain.key)をホームディレクトリへコピーします(上の※2を参照してください)。
- テキストエディタで Home_Directory/conf/server.xml ファイルを開きます。
- SSL コネクタ設定を有効にします。
- コネクタポートは443であることを確認してください。
- キーストアファイルがデフォルトのファイル名(.keystore)以外の場合や、パスワードがデフォルト(changeit)以外のときは、コネクタ設定で正しいファイル名・パスワードを特定する必要があります(例:keypass=”newpassword”)。
コネクタの記述は以下のような内容となるはずです。
<Connector port=”443″ maxHttpHeaderSize=”8192″ maxThreads=”150″ minSpareThreads=”25″ maxSpareThreads=”75″ enableLookups=”false” disableUploadTimeout=”true” acceptCount=”100″ scheme=”https” secure=”true” clientAuth=”false” sslProtocol=”TLS” keyAlias=”server” keystoreFile=”/home/user_name/your_site_name.jks” keypass=”your_keystore_password”>
- server.xml の変更を保存してください。
- Tomcatを再起動させてください。
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