IIS7については以下のページを参照してください。
cd C:\Inetpub\AdminScripts
cscript.exe adsutil.vbs set /w3svc/site identifier/SecureBindings ":443:host header"
Microsoft IISサーバーでは、ホストヘッダー値と呼ばれる機能を使用して、同じポート番号を持つ複数のWebサイトを1つのIPアドレスに割り当てることができます。
一方、SSL/TLSで各Webサイトを利用する場合、それぞれがサーバ証明書を持っていなければなりません。
このことから、複数のホスト名に対応できるサーバ証明書(ワイルドカードサーバ証明書やマルチドメイン証明書)がある場合だけ、SSLでホストヘッダーが有効ということになります。
複数ホスト名に対応していない証明書を利用している場合、ブラウザは「このWebサイトのセキュリティ証明書には問題があります。」「このサイトは目的のサイトでない可能性があります。」「接続の安全性を確認できません」などの警告を出します。
ワイルドカードサーバ証明書は、登録されたドメインの全てのホスト名で利用できます。
例えば、*.domain.com 向けに発行されたWildCard Plusは以下のようなホスト名で有効です。
同様に、マルチドメイン証明書も複数のホスト名で利用できます。
マルチドメイン証明書は一部でMicrosoft Exchangeサーバー専用の証明書のように誤解されていますが、Microsoft IISやapache等、多くのサーバーでも利用可能です。
マルチドメイン証明書とワイルドカード証明書の違いは、ワイルドカード証明書がひとつのドメインのホスト名に対してだけ有効なのに対し、マルチドメイン証明書はサブジェクトの別名欄に記載があれば、異なるドメインでも有効だということです。
例えば、マルチドメイン証明書は www.domain.com、www.domain2.com、www.domain3.com、mail.domain3.com に対しても1枚の証明書で対応することができます。